メンチカツ

ロースカツが好きです

Linux ユーザーが Microsoft Windows Developer Days (WDD) にいってきた Day 2


前のエントリからの続きです。

1日目はデザインやUI、UXについてのセッションを中心に参加して
いましたが、2日目はがらっと変えて、日常業務寄りのセッションを
重点的に攻めてみました。


その1。「BigData の活用で忘れてはいけないポイント」!

2日目ぜひ聞きたかったのが、ビッグデータのセッション。
イベントに同行していた社長が無類のビッグデータ大好きさんで、
ビッグデータをテーマに連載を持つほど心酔していることもあり
大手のマイクロソフトさんがどういう取り組みをしているかはとても
興味のあるところでした。


スピーカーはSQLサーバーのプロダクトマネージャ北川さん。
セッション直前までお客様先で打ち合わせされていたそうですが
そんなカツカツスケジュールでもものともしない、パワフルで
ためになるセッションでした。

そんなわけで、メモしてきた内容を書き出してみます。


■「ビッグデータ」ってなんだろう?

ある事象においての傾向分析・行動分析を、リアルタイムに限りなく近い
膨大な量のデータでやってみたら、いままで見えなかったことが見えてきた!

というイメージでしょうか。


たとえば、最近の駅の自販機には、同じ種類のカフェオレが、缶バージョンと
PETバージョンで売られていたりします。

これは、性別によってどちらを好むかが違うことがわかってきたからだ
そうで、男性は缶、女性はPETを購入する傾向があるそうです。

また、駅の自販機ではなぜか、夕方中年男性がネクターみたいな
甘い飲み物を購入していくそうです。

へーなるほどー、って思いますよね。
ところでこの分析、何を基におこなわれているのでしょうか。

これらの傾向は、電子マネーを使って購入した履歴を分析して見えてきた
そうです。

この購入履歴にはおそらく、購入者の年齢、性別、購入時刻や購入製品、
気温、天気、湿度などなど、「そのデータつかうの?」っていわれそうな
情報などを全部ひっくるめて、時系列で取り出せる形で格納されているん
だろうなと思います。

このような、直接的でない、今までであれば捨てていたデータも全部、
取れるものは取っておく精神全開なのがいわゆる「ビッグデータ」
なんだろうと解釈しました。


■ビッグデータを扱うなら忘れちゃいけない3つのポイント

・データを捨てない・集約しない
上で書いたように、直接関係のなさそうな情報も、ぜんぶぜんぶ
取っておきましょう。使い道とかは今はいーんだ。

・現場に提供する
組織の中でビッグデータを必要としているのは経営層ではなく現場です。
現場に役立つデータを提供しましょう。

・分析をしましょう
ただでさえ膨大なデータ量なので、手をつけずに放っておくと
あっという間にデータは鮮度を失っていきます。
収集したら即分析。が大事です。

この3点が、このセッションの重要ポイントでした。
かき集めたネタを新鮮なうちにどうおいしくさばくかが大事なんですね。

■MSの分析ツール群がすごい!

SQLサーバーのユーザーに無償で提供されている分析用のツールが
えらく充実していて、とても便利そうでした。
詳細はマイクロソフトさんのサイトでぜひご覧いただきたいのですが
技術者でないエンドユーザーにも使ってもらうことを想定したUIに
なっているようで、こういった管理ツールの使いやすさはマイクロソフト
さんのお家芸だなあと、いちLinuxユーザーは思うのでした。


なんだかたくさん書いてしまいました。
ほかのセッションについては、またのちほど書こうと思います。

ではまたあとで。